「もうはまだなり、まだはもうなり」

家でステーキをおいしく焼くのって、難しいよね。「もういいかな」と思うとレアすぎたり、「まだまだ」と思ってて焦がしちゃったり……。え、有名な投資格言と同じ? ステーキが? じゃなくて、「もう」と「まだ」の関係ね。コメ取引が盛んだった江戸時代、相場の心得を記した『八木虎之巻』に出てくる格言が、「もうはまだなり、まだはもうなり」。どっちだよ! って突っ込みたくなるけど、つまり「もうそろそろ天井」と思ったときには「いや、まだ上がるかもしれない」。「まだまだ上がるだろう」と思ったときには「もう天井かも」と、一度“逆”の視点で状況を見てみる大切さを説いている。相場を当てるのは、本来とても難しいこと。だからこそ、自分の判断を過信せず、あえて反対の目線を取り入れることで、冷静になれる。昔から伝わる格言だけど、現代にあってもちっとも古びない言葉だね。