明日から使える、藤野英人流・会社を見極める3つのポイント

  • FROGGY LIVE #2 – あなたのお金をカエル授業 – / 藤野 英人

たとえば、就活をこれからするというときに、家電量販店回りをしていたとします。面接のときに面接官へ「今、たとえばテレビはいくらぐらいで売られていて、今、こういうものが売れています」と言ってごらんなさい。面接官から「何でそういうこと知ってるの?」と聞かれたら、「僕は家電量販店をずっと回って調べています。ここにノートがあります」と見せてあげればいいんです。就活の担当者からしたら、そういう人材は採用したい人。つまり、儲かるか儲からないかということを知ることは大切なんです。そして「投資で儲かる情報」は街中に転がっている。

この街中に転がっている現場を見ることは、株式投資だけでなくビジネスマンとして成功する可能性にもつながるということになります。「今、現場でこういうものが売れているから、こういうトレンドなんですよ」「僕は家電量販店を回っていて、こういうことを知ってますよ」と上司に言ったら、「ああ、知らなかったなあ」というふうになるわけで、ビジネスにも役に立つということになります。

銘柄探しのコツとして、「縦横展開」というのがあります。何かというと、1つの会社を調べるときに、同業他社はどうなっているか、お客様はどうなのか、取引先はどうなのか、というところを考えてみるということですね。すごく大事な習慣ではないかと思います。

たとえばセブン-イレブンを調べるときに、当然ファミマも調べるし、それからローソンも調べる。それから小さい会社だけれども広島のポプラという会社を調べたりすることによって、同業他社との違いを見たりすることができます。そのときに、セブン-イレブンを調べたいときにポプラやローソンのホームページを見たりすると、よりその会社への理解が深まります。
もし投資でうまくいかなかったとしても、こういう会社の知識をつけるということが皆さんの生活力、消費力、ビジネス力を上げていくんですね。

そして、「経営者をチェック」です。私が重要視しているのは、「ラーメン屋で儲けそうな社長の会社に投資する」という視点です。今日、あとでスノーピークの山井社長に来てもらいますけどね。めっちゃラーメン屋さんで成功しそうですよ、あれは(笑)。僕ら、スノーピークにはたくさん投資しているんですけど、意外と大事だったりするんです。「あ、このおじさん、ラーメン屋さんの店長で、エプロンとか着させても、なんか様になるんじゃないかなあ」という視点。昔は大企業のサラリーマンって偉そうで、エリートっぽさが重要だったかもしれません。しかし、これからの社会ではビジネスマンとして、一からビジネスを切り拓いていけるか、という感覚が大事なので。この社長さんが個として立って、ラーメン屋さんの店長だったとしても繁盛店が作れるかというような人に賭けたいなと思っています。

ほかにも、企業サイトに掲載されている顔写真をよく見ますね。企業サイトに社長の顔写真だけでなく、役員の個別写真があるということはわりと大事です。それで株価の差があるんですよね。今、日本で役員の個別写真が載っている会社って全体の9%しかない。91%は個別写真がありません。役員の個別写真がある会社は、ない会社に比べて劇的に株価がいいんです。だって、自分の会社をちゃんと全部見せようという気持ちがあるということなんです。

さらに、SNSも活用する。キュレーターをフォローしましょう。投資の世界で有名な人っていろいろいますよね。そういう人をフォローして、その人が見たり、シェアしているものを追っていったり、それでまたフォローしていけば、情報が広がります。SNSは発信することより、見ることが大事です。SNSは怖いなあとか、フェイスブックなどをやると情報が抜き取られるんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、最低の情報だけ入れておいて、とにかく見ることに徹するということだけでも試してください。ほとんど無料で情報を得ることができ、皆さんの世界を広げていくでしょう。

あと、日経電子版。こちらは有料ですが、キーワード登録がすごく便利ですね。私は「最高値」「最高益」「増益」「上方修正」「IPO」という言葉を登録しています。すると記事を切り抜きみたいにしてくれるのが、すごく便利です。わざわざ朝早く起きて、切り抜きをしてくれる秘書さんを雇っているようなものです。毎朝秘書に来てもらって、切り抜きをしてもらう作業を考えてみると、時給がどのくらいかかるかを考えたら、この日経電子版は取る価値があるんですね。そうすると、僕らにとって有益な情報が簡単に赤枠で囲われて、情報を取ることができます。4000円とか5000円とか払ったとしても、情報収集料としてすごく安いと思います。

最後に、僕らがやりたいことは日本を根っこから元気にするということです。北海道から沖縄までいろんな会社がありますが、株式投資の良さというのは日本を元気にできることじゃないかなと思います。これからまた、あとでお話しする機会もありますが、ご静聴、どうもありがとうございました。