ゆうこす流「″好き″をどんどんでっかくする」方法【前編】

SNSで大好きな「モテ」に関することを発信し、モテクリエイターとして活躍する「ゆうこす」こと、菅本裕子さん。2016年に設立した個人事務所の売上が1億円に届きそうという彼女だが、実は10代のとき国民的アイドルグループHKT48でアイドルデビューするも脱退。その後もタレントやモデルとして活動するが、収入のないニート時代も長かったという。そんな彼女に「好きなことを発信してお金を得ること」について語ってもらいました。

「お金」と「将来の仕事」を頭から捨てる

──やりたいことがなくて悩んだことがあったというゆうこすさんですが、いまや「やりたいこと」があふれてくる状態だそうですね。どうしてそう変われたんですか?

そうですね。もともと私は中学高校と、やりたいことや将来の夢がまったく想像できず、文集にも「将来の夢・アナウンサー」とか適当に書いていたんですよね。アイドルになったあとも、ニート時代になっても、ぜんぜん考えられなかった。なんで考えられなかったんだろうなって思うと、お金の話をするときにこんなこと言うのもなんですけど、どうしても「お金」と「将来の仕事」ってフィルターがかかると、好きなことや、やりたいことが引っ込んじゃうんですよ。こういうことが好きでやってみたいけど、生きていくためには給料になるものを選ばなきゃとか、また将来はどうするの? って考えたら、やりたいことだけで生きていくって難しいなってなっちゃうっていうか。

──生活しなきゃいけないことを考えるとどうしても。

はい。でも、「お金」と「将来の仕事」のフィルターをはめずに素で考えたら、意外と好きなことって細かいことでもめっちゃあるんですよ。例えば、このペットボトルのこのキャップの部分がめっちゃ好き! とか、なんでもいいです。そうすると、なにかしら出てくるじゃないですか。なので、その2つをまず排除しようって決めて。そしたらより自分の好きなこと、やりたいことが見えてきたって感じです。

で、私は「みんなに愛される女の子になる=モテる」ことが自分のやりたいことだってわかったので、SNSでそれについて発信し続けてきて。続けていくうちにフォロワーさんが少しずつ着々と増えてきたんです。フォロワーって仲間なんですよね。どんな仕事でもそうだと思うんですけど、どんどん仲間が増えると、好きを仕事にしやすくなるんですよ。

──どういうことですか?

例えば私が、急に「女優に挑戦したいです」っていって舞台に出たとするじゃないですか。そこで応援してくれるフォロワーのみんなが観に来てくれたら、それは「好き」を仕事にできたってことですよね。私には応援してくれる顧客みたいな人たちがもうすでにいる。そしたら可能性が広がっちゃって。「やってみたいけど、できるかな?」って思ったことも、躊躇なくすぐ行動に移せるようになって、どんどん「好き」があふれてくるようになったんです。

──さすがにこれは諦めようとか、これを好きって言ったら周りの反応が気になるっていうことも?

ゼロですね。もう精神的ストッパーがなくなっちゃって、ちょっとでもやりたいって思ったらすぐ行動するようになりました! なので、いまは本当にあれもこれもやりたいことが泉のように出てくるんですよ。フォロワーに感謝しかないですね。

ファンと自分自身を裏切らない

──仕事はどういう基準で選んでいますか?

本当に心から楽しめるかどうかっていうのと、自分の成長に繋がるかどうかの、その2点だけです。お金がなかったときは、まず「お金!」ってなっていたと思うんですけど、いまはフォロワーのみんなとか、自分にウソつくものはどんなに高くても断りますね。

──違うなって思ったら断る。勇気ありますね。

勇気というか、私が好きなこと以外やったら楽しくないじゃないですか。本当に好きじゃないことを好きだと発信してウソをついていると、まず自分やファンが絶対に気付くというのもあるんですけど、例えば、私にバイクのPRがきて、「このバイクめっちゃいい」って宣伝するとするじゃないですか。そしたらバイク好きな人が反応してくれたりとか、バイク好きな人がフォローしてくれる可能性が出てきますよね。でも、私がバイク好きなのってウソなんで、生きづらくなるじゃないですか。

──バイク好きな人と話もかみ合わないし。

そのとき、めっちゃキツってなっちゃうし。だからめっちゃ多額のお金をいただくとか、フォロワーをめちゃくちゃ増やしたいとか、そういうことはさほど重要ではないと思っていて。そんなの一過性のものでしかないし、流行廃りのようなもので飽きられたりする。少人数でいいんです。本当に自分のことに熱狂してくれるコアなファンが10人でもいたら、もう私は一人で生きていけるかなと思っているんで。

私のことをなんとなくかわいいと思ってフォローしてくれた、ふわっとしたファン1万人と、めちゃくちゃコアなファン10人だったら、ぜったいに後者のほうが、私が将来的に好きなことをやっていけることに繋がると思うので、そのためにも好きじゃないことは発信しないようにしています。ファンと自分を裏切りたくない、みたいな。

──どんな人がコアなファンですか?

ゆうこすの成長を共に喜んでくれる人です。私の成長を喜んでくれる人とか、一緒になってシェアしてくれる人とか、お金使ってくれたり、時間使ってくれる人って、もうフォロワーっていうより、マネージャーとか彼氏、家族同然ですよね! 友達でもそこまでしてくれる人って、よっぽどですよね。だからそういう人は絶対的に大切にしたい! って思います。

──SNSで発信するとき、そのコアなファンの人たちの顔って見えているんですか?

私は、目の前に一人一人見えます。一人一人に向かって、投稿しています。それには、アイドル時代とニート時代の経験がすごく活かされていると思うんです。

もともと大きなアイドルクループに所属していたのですが、辞めてニートになっても、アイドルだったって変な自信がついちゃってて。フォロワーも3万5000人くらいいたし、元48だし、いまイベントやっても、人が集まるんじゃないかなって気持ちでイベント開催したら、3人しか来てくれなかった(笑)! 実はそのとき100人くらい来るんじゃないかと想定して100人収容できるイベント会場を借りてたんですよ。でも、3人だったんで、ガールズバーみたいになっちゃって。気まずいにもほどがあるっていう。100人とマリオカートするってトーナメント戦の表とか書いてきたのに!

──あっという間に準決勝から始まる(笑)。

その状況が辛すぎたんですよね(笑)。辛すぎて、漠然と万人に好かれようじゃなくて、一人一人に届けにいかないとだめなんだって、そこで初めて知りました。なので一人一人に向かって発信しようっていう意識はめちゃくちゃあります。
あんまり飾られた言葉とか使わないようにしたりとか、ツイッターでファンに投げかけるときは「みんなー!」って呼びかけたりとか、毎日動画を生配信するとか、細かい点なんですけど、距離感を身近に感じてもらうために気を使っています。