第4回 証券社員200人が選ぶ、投資初心者が覚えるべき唯一の指標とは?

2020年には日経平均が3万円に達するという予想が多かった証券社員200人に対するアンケート。今回は個別銘柄を選ぶ際にどんな点に注目しているのかを聞いてみました。投資指標はまず何を見ればよい? 銘柄選びで注目すべきポイントは? 初心者にオススメしたい投資指標や、それを活用した銘柄アイデアまで一挙にご紹介いたします!
第3回「2020年はバブル期超えも!? これから注目集まるセクターとは」を読む

初心者にオススメしたい指標はPER

銘柄の選び方は人によって様々ですが、数千ある銘柄の中から「これだ!」と思う銘柄を見つけるのは至難の業です。そこで「投資初心者にオススメしたい、銘柄選びにおけるたった1つの投資指標」について聞いてみました。すると、資本が効率的に使われているかを見る「ROE(株主資本利益率)」や、個人投資家に人気の「配当利回り」を抑えて1位に選ばれたのは、「PER(株価収益率)」でした。

PERとは、株価を1株あたり利益で割ったもので、企業収益に対してどれだけ株が買われているかという割高・割安感を測る指標です。たとえば1株あたり利益が10円で、株価が200円の企業があった場合、その企業のPERは20倍ということになります。利益が変わらないのに、株価が300円になるまで買われれば、PERは30倍となり、割高感が少しでてくることを意味します。PERは投資指標の中で最もポピュラーなものであり、多くの投資家が活用していることなどから、アンケートでも1位に選ばれたものと考えられます。

PER(株価収益率)=株価÷1株あたり利益

しかし、PERだけで割安な銘柄を選択してしまうと、本当にこれから株価が伸びる余地がある企業なのか、それとも単純に期待が持てなくて株価が下がってしまっているだけなのかがわかりません。

「成長性」はPERをサポートする

そこでPERと併せて注目したいのが、企業の「成長性」です。ここでいう「成長性」とは、売上高や営業利益の伸びから判断する企業そのものの「成長性」です。「株を買うときには何に注目しますか」というアンケートに対して、約7割の人が企業の「成長性」と答えました。株式投資では配当や優待なども魅力的ではありますが、本業そのものにグングン伸びる力があるかどうかを重視している人が多いようです。いくら株価が割安であっても、売上高などが頭打ち傾向となれば、利益の伸びしろも限定的となってしまいます。

「わかる」企業に「長期」で投資を

これから成長しそうな企業がいくつか見つけられたら、その中でも自分が興味を持てる企業に長い期間にわたって投資をするのが成功する秘訣かもしれません。アンケート結果によれば、投資初心者にオススメしたい投資のルールとして、「事業を理解しやすい会社」に投資をすることや、「長期保有目的」でじっくりと投資に臨むことが大切という意見が多く見られました。

・自分が関心を持ってその会社を見られることが投資の条件(20代・営業社員)
・短期的な市況変動があったとしても、根気強く投資を続けること(30代・本社スタッフ)

自分が関心を持てる企業であれば、買った後の企業動向や業績の変化なども比較的理解しやすいもの。伝説の投資家であるウォーレン・バフェットも「自分が理解できないものは買わない」というスタンスを続けることで大きな成果をあげており、銘柄選びの大切なポイントと言えそうです。
バフェット編①「『特権的な強み』を持つ会社を暴落時に買う」を読む

成長し続けているにもかかわらず、PERが平均を下回っている企業

東証一部に上場している銘柄全体の平均は、約16倍(実績・連結決算ベース)です。業種や企業の成長ステージによって大きくPERの水準は異なりますし、相場全体の状況でも大きく上下します。そこで今回は、売上高と営業利益が7期連続の増収増益が見込まれているにもかかわらず、PERが業種平均を下回っている企業を一覧にしました。これらの中から自分が興味を持て、「わかる」銘柄を探しだしてみてください!

<今回のまとめ>
・投資初心者にまず理解してほしい指標のナンバー1は、「PER」
・PERと併せてチェックしたいのが企業の「成長性」
・割安で成長が見込まれる企業を探せたら、「事業を理解しやすい会社」に「長期」で投資しよう
※本記事掲載のアンケートは、FROGGY編集部がSMBC日興証券(以下、弊社)の社員を対象に、2018年3月に実施したものです。アンケート結果は、将来の成果等を約束するものではありません。また、弊社アナリスト等による相場見通しと異なる場合がございます。ご了承ください。
次回は6/21(木)配信予定です。